シャモアの生産


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いかにしてRedWhiteのシャモアは作られるか

RedWhiteのシャモアは完全に独自の方法(特許取得済み)で製造されています。 超遠距離の走行でも快適な製品を生産している方法についてお話しします。

RedWhiteのシャモアは5つの異なるプロセスで製造されています:

  1. 発泡体シートの積層と熱融着
  2. 2Dシャモア形状のスタンピング
  3. 発泡カービング工程
  4. 穴あきバッキングカバー(Perforated-Backing-Cover、PBC)の貼付
  5. 熱成形処理


ステップ1:発泡体シートの積層と熱融着

RedWhiteのシャモアは次の4つのレイヤーから構成されています:

  • 抗菌加工・殺菌されたプレミアム生地の最上層
  • 中密度発泡体層
  • 超高密度発泡体層(The BIB用)または高密度発泡体層(The RACE用)
  • 穿孔されたエレガントな生地と発泡体で作られたバッキング

これらの4つのレイヤーは身体と直接接触するプレミアムな生地によるトップレイヤーをはじめ上のリストの順番で積層されます。 発泡体のレイヤーは熱融着されます。 この工程では各発泡体層の上面が穏やかに加熱されてわずかに融解します。 これにより発泡体層を「接着」して1つの構造体に融合させることができ次の工程である「スタンピング」に送られます。


ステップ2:2Dシャモア形状のスタンピング

この工程はクッキーの生地を形状にあわせて打ち抜く方法にとてもよく似ています。 発泡体と生地との融合層をスタンピング抜型の下に置きシャモアの2D形状に打ち抜きます。

発泡層の上に置かれたスタンピング抜型(左)、スタンピングされた発泡層(右)

この時点では打ち抜かれた発泡体の形状はかなり粗く平面的です。 解剖学に基づいた凹凸の形に整形するために次の工程「発泡体カービング工程」を行います。


ステップ3:発泡体カービング工程

この時点で構造的な下準備はできましたがまだ無加工です。 異なる発泡体からなるレイヤーは乗り手のおしりの適切な部位に接触する場合にのみ真の効果を生みます。 そのためにカスタムモールドとそれに付随する切断ブレードを使用して発泡体層のかたまりを3D形状に加工します。

この工程は彫刻家が石のブロックをノミで削りだして美しい作品を生み出す方法によく似ています。 平らだった層は3D形状にカットされ、解剖学に基づいた隆起点と谷間が適切に彫刻されます。おしりの適切な部位が最適な密度の発泡体の形状によって確実に支持されるように加工されます。

カービングモールド(左)、3Dカットされる前に大まかにスタンピングされたパッド(右)

3Dカットの工程は優れたサイクリストのためのシャモアを長年にわたり設計し続けた膨大なデータによって裏付けされています。 イタリアのシャモアデザイナーによる長年の経験と技術的ノウハウがRedWhiteの設計と製造工程に生かされています。


ステップ4:穴あきバッキングカバー(Perforated-Backing-Cover、PBC)の貼付

快適なビブショーツを作る上で最大の技術的課題はシャモアがビブショーツ本体に縫い付けられているにもかかわらず乗り手の体と一体となって移動するようにすることでした。

発泡体のカービング技術だけでは優れたシャモアを生み出すのに十分ではありません。 裏打ちされた発泡体が露出したままでは何からも保護されずにサドルと直接接触してしまいます。 これではシャモアとビブショーツ本体との摩擦が増加してしまい発泡体層が変形して快適性を損ねてしまいます。

この問題に対する従来の解決策は裏地となる発泡体をポリウレタンフィルムでラミネートされたポリエステルの生地に取り付けることでした。 しかしながらこの方法では通気性の80%以上に悪影響を及ぼしシャモアの柔軟性を低下させてしまいます。 私たちは最終的に超弾性ライクラ生地のレイヤーを利用してビブショーツ本体からシャモアの発泡体層を「切り離す」ことによりこれを解決しました。

シャモアの通気性を高めるためにライクラ生地には穴が開けられています。それはサドルと接触しているときにはビブショーツの微振動をシャモアに伝えないように働きます。また自転車にまたがって前後左右に動いたときには超弾性ライクラ生地と自転車のサドルとの摩擦を軽減してシャモアは乗り手の身体に合わせて共に動きます。


ステップ5:熱成形処理

いよいよ最後の行程です。熱融着された発泡構造体はまだ未加工の未完成です。それは層状の泡のような感じでありこのままでは容易にはがれ落ちてしまいます。この状態ではまだ乗り手をサポートするには十分ではありません。削り出された発泡構造体は熱成形によって一体化します。

発泡構造体を190℃に過熱してカスタムモールドで圧縮します。熱圧縮により発泡体と生地が融着して特有の層をもたないシャモアとして一体化します。 熱成形後のシャモアの層ははがれることが無く信じられないほど耐久性を備えた豪華な長距離用シャモアが実現します。

熱成形処理によってシャモアのフチの部分は圧縮されて丸みを持ちます。これはシャモアの発泡体のフチを保護して耐久性を向上させます。そして皮膚に当たる部分とのこすれを減少します。


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